決め事付きのキャンプ、体験記1日目後編!

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キャンプ テント

私的夏イベント、決め事付きのキャンプ1日目の後編です。前回は決め事付きキャンプの内容や楽しむためのコツ、実際の体験記として1日目の前編をお話ししていきました。1日目の前編では、バーベキューで焼くための食材を自力で手に入れるという決め事に沿って行動していた私達でしたが、成果は小さなマツバガイのみ、一度キャンプ場へ向かいテントを張った後、再度食材調達のために海へ向かうところまでのお話しでしたね。

それでは続きです。

≪キャンプ1日目・後編≫

釣具屋で情報収集と道具の見直し

全く釣果がなく、同じ釣り方をしていても釣れないままだろうと情報収集をしに近くの釣具屋へ向かいました。そこは個人で営業しているような、少し古い建物のお店でした。

店内に入ってみると白髪のおじさんがテレビをみながら座っていました。ずらりと並んだ海釣りからバス釣り用の道具の数々、それを見た釣りに詳しい友人は、店内の品ぞろえにかなり驚いていた様子でした。

店内をあらかた見て回った私達は、情報収集すべくおじさんに声をかけました。最近この辺りの釣果や、あまり海釣りに詳しくないのでどんな道具を使えばいいのかなどを聞いてみました。
しかしここで驚きの返答が…今釣り具はなにを使っているのか、そんな釣り具じゃ今の時期釣れないよ、海に行って釣りしている人達が、何使っていてどんな風に釣りしてるかみてこい…と言われたのです。とても頑固なおじさんで完全に門前払いされました。釣り具も一切売ってもらえませんでした。
友人いわく、たまに個人でやっているような釣具屋では、こうゆうことがあるのだとか。ですが釣れないと言われても、晩飯がかかっている私達はここで簡単に諦めるわけにはいきません。次に向かったのは少し離れていますが、全国チェーン店の上州屋へ行くことにしました。
この上州屋は、さすがチェーン店だけのことはあり、どんなに釣れる可能性が低かったとしても、今持ち合わせている釣り具を最大限に生かして、この釣り具と組み合わせて使用することで、こんな魚を狙っていける。他にもこんな釣り方で、この魚を狙っていくのはどうだろうといった提案や、アイデアを的確に教えてくれるのです。釣りに関する知識に恐れ入ったのはもちろんですが、この対応にはかなり感動しました。
結果的に、変更点としてルアー、ワームをやめてアミエビという餌を使ったサビキ釣りをすることにしました。

食料調達のラストチャンス

上州屋で得た情報によると、アジは海水の濁ったところにいるという話しで、アジの釣果があがっているという近くの港へ向かいました。正直あとの予定を考えると釣りが出来る時間もかなり迫っており、これがラストチャンスでした。
せっかく海の近くにキャンプをしに来て、自力で食材調達をすると決め事をしたので、なんとしても1匹はと願いつつ港に到着すると、小アジ釣りをしている人で溢れかえっていました。これは期待できそうだと、私たちもさっそくそろえた釣り具を使い海に投げ入れました。
投げ入れると、すぐそこの水面で魚がわさわさと集まってきました…グイッグイッ。きました!竿を上げると見事に小さなアジが釣れました!10cmほどとかなり小ぶりですが、今までどんなに竿を振っても釣れなかったのに、1回投げ入れただけで当たりがきたので凄い嬉しかったです。その後も海へ投げ入れるたびに、小アジや、更には30cmほどのイワシまでもが面白いくらい釣れだしたので、これで飯抜きになることはないとホッと一安心しました。
ここでワンポイントアドバイス、海釣りで釣った魚は、すぐに締めて血抜きをしないとドンドン鮮度が落ちてきてしまいます。血抜きは特に重要で、これをしないと新鮮で美味しい身に血が染み込んで生臭くなってしまうのです。この下調べと道具は完璧に揃えていた私は、釣れた先から用意したバケツの中で、すぐに頭と内臓をパパッと取り血抜きした後に、氷水の入ったクーラーボックスに入れました。
この作業的な釣りを1.2時間ほど続けると、2人では食べきれないほどの量になっていました。クーラーボックスの重みに満足した私達は、日も沈みかけていたのでキャンプ場へ一度戻ることにしました。

バーベキューの前に準備と温泉

キャンプ場へ戻った私達は、ふと全身の汗臭さと魚の生臭さに気が付きました。こんな気持ち悪い状態で晩御飯食べて寝たくないと思った私達は、キャンプ内にあるシャワーで汗を流そうと思ったのですが、やはり疲れた体を癒すとともに湯船に浸かりたいという欲が出てきました。

ここは温泉大好きな私の出番だと言わんばかりにスマホを取り出し、温泉好きには必須のちょー便利なスマホアプリを起動しました。その名も「温泉天国」です。ちょっと温泉入りたいなんて時に、現在地のマップを表示、そこから近くにある日帰り温泉、日帰り入浴施設、温泉宿を簡単に検索できて詳細もすぐに確認できるという、温泉好きな人には必ず入れてほしいスマホアプリなのです。

検索の結果、近くに「鵜の浜人魚館(ウノハマニンギョカン)」という日帰り温泉施設があるのを発見しました。プールもあるようですが、温泉だけの利用なら大人550円というリーズナブルな料金だったので、バーベキューの準備をした後に行くことにしました。

まず、使った釣具やバケツなどの道具の海水を洗い流す作業、そこから手分けして友人はバーベキューの炭や網、イス、テーブルなどの準備、私は釣ってきた魚を捌いて後は焼くだけにしておくなど各々準備に取り掛かりました。早く温泉に行って汗を流したい一心で、ささっと準備をおわらせた私たちはすぐに温泉へ向かいました。

到着し受付でお金を支払い、脱衣所へ、汗と海水と魚の生臭さのしみついた服を脱ぎ捨てると、一目散に浴室内へ、広い内湯に露天風呂もついていました。早く湯船に浸かりたい気持ちをおさえ、まずは体を洗いましょう!大事な温泉マナーの一つですので、ちゃんと守りましょう!体を洗っていざ湯船へ、友人とふたりでおっさんのような声をあげながら浸かる温泉は、本当に疲れも一気に癒されるようで気持ちよかったです。露天風呂からは海が一望できるという贅沢もあり凄く気に入りました。

静かな星空の下でバーベキュー

温泉にも入りさっぱりとした気分になった私たちは、お腹もかなり空いていましたので、すぐにキャンプ場へ戻りました。
暗くなったキャンプ場内、実はこの日キャンプしていたのは結局私達だけでした(笑)そのせいもあり辺りはかなり暗かったので、テントの周りにランタンを4つほど設置して明かりの確保をしました。このランタンは、かなりいい雰囲気がでるので好きなんですよね。

イスとテーブルの横に、炭火焼セット、この時必ず風向きを考えてセッティングしましょう。着火剤には近くに落ちていた松ぼっくりを使いました。燃えやすく炭に火を移す時には丁度いい着火剤になってくれるのでおすすめです。

ここで改めて、自力で確保した食材を見ていきましょう。

・テトラポットで捕れた、小さなマツバガイ
・サビキ釣りで釣った、小アジ
・同じくサビキで釣った、イワシ

本当はもっと大きい魚も釣りたかったのですが、十分な釣果じゃないでしょうか。お腹ペコペコなので、さっそく調理して食べますよ。

まずは、マツバガイです。これはオリーブオイルを引いた鉄板の上で軽く焼いたらバターと醤油をたらして食べましたが、めっちゃ美味かったです。箸が止まりません。その辺の岩に大量についていて取り放題なのにこの美味さは卑怯です(笑)

まだまだお腹に余裕があるのでお次は、小アジとイワシを食べていきます。どちらも同じ調理法で食べ比べをしながら調理しました。
1品目は身をタタキにして醤油とすりおろし生姜を付けて、2品目はクレイジーソルトという岩塩、ハーブ、スパイスが数種類はいったものを軽くかけて網焼きで、3品目生の状態の身を醤油とみりんで漬け込み網焼きにしました。
もうね、どれも感動的な美味しさでしたよ、タタキは生臭さなんか一切なく引き締まった身が美味しかったですし、網焼きしたものも焼いた身がプリプリとしていて炭火焼が更に香りや味を引き立てていてたまりません、自分たちで苦労して釣り上げたというのもありましたが、本当に美味しかったです。決め事付きのキャンプ、バーベキューで焼くための海鮮物を自力で捕るという目的を達成した瞬間でもありました。

そして、周りは静かで暗く、星空も凄くきれいに見えており時間がゆっくり流れているような感じで、とても充実した1日を過ごすことが出来ました。
こんなスローライフを感じられる経験はなかなかできないと思いますので、経験したことがない人には一度は経験してもらいたいと思いました。

さて、お腹も一杯になり疲れ果てた私たちは、次の日に備えて早めに就寝するのでした。

 

 

つづく

 

 

≪次回予告≫

本当は、1日目だけで終わらせてしまおうと思った、夏イベント決め事付きのキャンプでしたが、せっかくなので2日目の出来事も少し書こうと思いますので、興味がある方は是非ご一読いただければ嬉しく思います。
朝起きて目の前光景に…。2日目にしたこと…。キャンプの終わりは計画的に!2日目の注意点!お楽しみに!!!

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