マグネットフィッシングのやり方、準備するもの?注意点は?

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マグネットフィッシング

皆さん、マグネットフィッシングというのをご存じでしょうか?

今海外のユーチューブでとても流行っており、日本でもじわじわと人気が出てきているようです。

そこで動画をみて面白そう、やってみたいけど何を準備すればいいの?という人の為に、最低限必要な装備や、やる前に注意してほしい点について話していきたいと思います。

マグネットフィッシングとは?

知らない人もいるかもしれませんので、簡単にマグネットフィッシングがどのようなものなのかお話しします。

「マグネットフィッシング」とは、その名の通り磁石を使った釣りのことです。

とても大きく強力な磁石をロープなどの先端部に巻き付け、それを水中に投げ込み、底に沈んでいるものを引き(釣り)上げるというものです。

釣りというので魚を釣るイメージをもたれた方も多いかもしれませんが、そうではありません。では、一体なにを釣るのでしょうか?

それは・・・「お宝」です。

お宝と言っても本当に高価なお宝がジャンジャン釣れるわけではありません。

実際にマグネットフィッシングをやっている動画をみていると水中に沈む金属、鉄屑類を釣り上げているのですが、ほとんどがガラクタばかりのようです。

そんなガラクタばかりの中でも、目の前にあるのに見えない水の底、予想もつかないお宝が釣れるかもしれない!

やっている人、見ている人たちはそんなわくわくとした気持ちでいるのかもしれません。

また、マグネットフィッシングをする場所は様々で、海、湖、池、川、沼地など・・・水辺であれば基本どこでもできるような感覚でいいと思います。

用意するもの・装備品

では、マグネットフィッシングをやるにあたって、どんなものが必要になってくるのか見ていきましょう。

磁石(ネオジウム)

まず磁石ですが、これがないと始まりませんね。

マグネットフィッシングで主に使われている磁石はネオジウムという通常のものよりもかなり強力なタイプの磁石です。

最近では「宝探し用」「マグネットフィッシング用」という形でフック付きの物が大手通販サイト様などで販売されているので、そちらを購入するといいかもしれません。

値段や引き上げられる重さは、磁石の大きさで変わってきます。

磁石が大きくなれば引き上げることのできる耐荷重の力が増えますが、もちろん値段もそれに伴い高くなっていきます。

これはどんなものを狙って引き上げたいかによって選べばいいと思いますが、必ずフック付きでロープを縛り付けることが可能なものを選びましょう。

ロープ・縄

ネオジウム磁石にロープを縛り付けます、最低限この2つがあればマグネットフィッシングを始めることができます。

ロープを用意する際に、長さ、太さ、種類で悩む人がいると思うので、その点を考えてみましょう。

まず長さですが、【遠投距離】【水深】【ロープを持った位置から水面までの距離】+余分で5~10mほど(たるみ分、水流で流される分を考慮して)で考えるといいかと思います。

数学の話しになりますが、三平方の定理を使って持ち手部から水底到達地点までの大体の距離を出せばいいと思います。

例を挙げると

【フィッシングポイント水深が浅めの池の場合】

遠投距離約10m、ロープ手持ち部から水面まで約1m、水深約1m、の場所なら約10m+余分5~10m・・・「15~20m」

【フィッシングポイント水深深めの海で水面まで高さのある堤防の場合】

遠投距離約15m、ロープ手持ち部から水面まで約3m、水深約20m、の場所なら約27m+余分5~10m・・・「32~37m」

こんな感じでしょうか、たるみ分や水の流れで流される距離は場所によって異なると思うので、あくまで目安程度に参考にしてみてください。

ロープの太さ、種類に関してはロープ専門店で聞いてみました。

水場での使用については、材質的には綿や麻などの天然繊維以外は水に対して大きな差はないそうです。

扱いやすくバランスの良い物だと「ビニロンロープ」、「ハイクレロープ」。

吸水性がなく耐久性、柔軟性のあるものだと「ポリエステルロープ」がおすすめだそうです。ただロープの比重が少し重いみたいですね。

10Kg程度の物を引き上げる場合は、ロープの太さは5mm以上であれば強度的には問題ないですが、手作業での作業性を考えると9mm以上が良いとのことでした。

手袋

作業効率を上げる、怪我をしない為にも手袋も重要な装備のひとつかと思います。

水場での使用になるので耐水性、防水性のあるもので素材はゴム、シリコーン、合成皮革、ポリウレタンなど種類はたくさんありますので、自分の使いやすいものを選ぶといいでしょう。

あとは日本でマグネットフィッシングをやっているユーチューバーの方ですと、ウエットスーツ素材の手袋なんかをオススメしていましたね。

ゴミ袋

実はこれが一番重要なアイテムかもしれません。

基本的に釣り上げたものは、ほとんどがガラクタやゴミばかりです。かといって、そのまま放置なんて絶対してはいけません。ましてやキャッチ&リリースなんてのはもってのほかです。

そんなことをするくらいなら絶対やらないでください。

くどく言いますが、自分で引き上げたもの拾ったものは責任をもち持ち帰るなり、ゴミ処理場などに持って行き処分してください。

処分の仕方は各自治体によって異なると思いますので、よく調べて処分をしましょう。

引き上げた物について

さて、マグネットフィッシングでゴミ?ガラクタ?いやいや、これは・・・もしかして売れるかもしれない!!!といった物を引き上げた場合どうしますか?

こんなのいつだれが落としたかも分からないし、拾った物は自分のもの!売ってしまえ!と思った人、ちょっとまってください。

それ「占有離脱物横領罪」に問われてしまう可能性があります。

拾った後の対処は?

拾ったものは警察署へ、そう考える方が多いと思いますが、水上、水中に沈んでいたものは漂流物扱いになるそうです。

漂流物は、市役所、区役所の管轄となるそうなのでそちらへ持ち込みましょう。

その後、6か月経って持ち主が現れなかった場合は、拾った人の所有物になります。

場所に注意

引き上げた物について、注意点を述べましたが、もう一点やる前に注意してほしいことがあります。

それは、交通の妨げになるような場所でやってはいけないということ。

道路はもちろん歩道、橋の上でも、交通の妨げになる可能性がある場合には道路交通法違反の可能性がありますので、十分気を付けるようにしましょう。

ちなみに私は近くにある湖でマグネットフィッシングをやるにあたり実際に市役所へ問い合わせをしました。

内容としては、湖のどのあたりでどのようなことをしたいが許可が必要か、拾い上げたゴミの処分の仕方、無料で処分してくれる施設が近くにあるのか、といった形で問い合わせました。

回答はとても親切で、許可の有無について、届け出が必要な場合についてや、無料ゴミ回収の施設や分別方法について、添付ファイルで詳しい内容や地図データまで送って頂き、質問の内容的にゴミ拾いのボランティアと思われたのか、とても感謝されました(笑)

さいごに

ユーチューブネタや、ちょっとした遊び感覚、趣味として少しの準備で気軽にはじめることのできるマグネットフィッシング。

後半で話しましたが、一歩間違えれば警察のお世話に、なんてことにもなり兼ねません。

今回お話しした内容は最低限の知識として参考にしてくれれば良いかと思います。

やる前にはしっかりと調べ、各自治体に問い合わせ、自己責任で行うようにしましょう。

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