嫌いな物が好きになる、そんな経験ありますか?

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珈琲

あなたは、このブログを読みに来られる前まで何をしていましたか?

私は、遅めの夕食を食べ終え、愛用のマグカップに麦茶をいれてパソコンの前に座って一息しているところです。

今年も、本格的に夏の暑さを感じるようになってきましたね。

夏の飲み物の定番といえば、やはり麦茶、だからといって麦茶を飲んでいるわけではないのですが、私の家では年中麦茶が冷蔵庫に入っています。特に、こだわりのある麦茶をいれているというわけでもなく、市販のお徳用麦茶を鍋で煮出して作っています。

夜寝る前ですし、カフェインが入っていない麦茶を飲んでいるような感じですね。

ちなみにですが、私の好きな飲み物は珈琲とコーラです。

どちらもあまり体には良いとは言えませんね(笑)

いま、私は珈琲が好きと言いましたが、実は元々珈琲があまり得意ではなかったのです。

東京で暮らしている時は、カフェに入る事もよくあり珈琲を飲む機会もありました。

もちろん飲み物や、軽食などを提供するカフェですので、お店によっては珈琲に力をいれており、店自慢の珈琲として美味しい珈琲を出されているお店も多かったです。

ですが、私は結構な甘党でして、その頃はどうしても苦い珈琲が美味しいと感じることができず砂糖やミルクなどで飲みやすくして飲むことがほとんどでした(笑)

そんな私がなぜ珈琲を好きになったのか?

ある年の冬の休日でした。

その日は、友人と行先も決めずにどこかへ出かけようと話しており、友人は「少し遠出がしたい」と言うので、私は「構わないよ」と着いていきました。

雪が降りしきる中、車を走らせて気がつけば山中で、積雪も山奥へ行くほど増えて、到着した場所では足がズボリとスネの辺りまで埋まるくらいもあり笑いましたね(笑)

車を止めて近くの看板を目をしてみると「奈良井宿」と書いてありました。

聞いたことはあるけれど、足を運ぶのは初めてでしたので、どのようなところなのか少しわくわくしながら宿場町へ足を踏み入れました。

江戸時代や明治時代の建築物が立ち並び歴史を感じさせてくれる古くも懐かしい町並みでした。

奈良井宿は「美しい日本の風土百選」にも選ばれており、今では有名な観光地となっているはずなのですが、平日の昼間だからでしょうか?

全くお店がやっていません(笑)

お店がやっていないどころか、人の気配すらまるでなく静かすぎる一本の長い通りを友人と二人で白い息を吐きながら歩いていました。

そんな中、一軒のお店がやっていました。

「松屋茶房」という名のお店で、軒先には赤い小さな番傘が置いてあり、格子窓とランプの外装がとても印象深い建物でした。

寒さで体が冷え切っており、暖かいものが飲みたいと迷わず飛び込んだのですが、扉を開けて目に飛び込んできたアンティーク調の店内の落ち着いた雰囲気と、カウンター越しの絵に描いたような白髪のマスターがこれまた何とも言えないくらい素晴らしい光景でした。

店内で友人と珈琲を頼んだのですが、この珈琲が私の珈琲人生を変えた一杯だったんです(笑)

珈琲を頼んでからマスターは慣れた手つきで豆を挽き、サイフォンという珈琲をいれる器具を使い丁寧にいれてくださいました。

豆を挽いてるときの香りは好きで、とても気持ちを落ち着かせてくれますよね。

珈琲が出来上がり目の前のテーブルに置かれた一杯の珈琲。

私が砂糖とミルクに手をかけようとしたときでした。

マスターが「皆さんすぐに何かをいれてしまいますが、よろしければ一度そのまま召し上がってみてください。」と。

私は少し驚き、そのまま何もいれずに飲みました。

珈琲独特の苦み、酸味が初めて美味しいと感じました、コクがありほどよい風味が鼻から抜けていく時の香りがたまりませんでしたね。

「あぁ、これが珈琲なのか」と「美味しい」と言った後、マスターは珈琲についてたくさんの話しをしてくださったのです。

その土地の美味しい湧き水を使ったマスターこだわりの珈琲。

雪降りしきる寒い中、大自然や歴史ある建造物に囲まれた中で飲んだ一杯の珈琲。

これが私の珈琲人生を変えた一杯でした。

皆さんにも嫌いだったものが好きになる。小さいことでも自分の感じていたことが180度変わるような経験したことありますか?

今はなくても、これからちょっとしたキッカケや人との出会いで何かが変わることがあるかもしれませんよ?

人生は何があるか分からないから楽しいですね(笑)

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