暑い日が続いていますね、夏になると各地の農家や畑では、たくさんの野菜や果物が収穫されますが、皆さんが持つ農業の印象ってどのようなイメージでしょうか。
私の中で、農業と言えば男性がやっている、多いといったイメージがありますが、ここ近年、農業女子が増えてきているのをご存じですか。
男性が多い印象を持ってしまうのは、やはり土やドロで汚れますし、なんといっても農業は力仕事というイメージが強く、女子は好まない、女子には大変で無理な仕事だと思い込んでいるからでしょう。こういった考えを持っている方は、私だけではなく少なからずいると思いますが、実際どうなんでしょう。
個人的に調べた結果、確かにここ数年では都内や、県外に農業科のある学校へ進学する女子は男子に比べて増えているようでした。
例として、都内某農業学校が公開している27年度5月の学科、男女別生徒在籍数を見てみると農業学科は、男子143名に対して女子が172名となっていました。
ふと思えば、私が通っていた高校の近くにあった農業高校も比較的女子の割合が多かったように見受けられましたし、私の周りでも「将来的には農業をやりたい」と言っていた女子がいたのを思い出しました。
そして、ここからは私個人の経験談と余談になりますが、実は私も農業を経験したことがあります。
経験があると言っても、1~2日だけ体験のような形でお手伝いをさせてもらったことがあるだけなのですが、お手伝いをさせて頂いた農家さんは、私の同級生の友人が営んでいる農家さんでした。
その友人は、元々農業をされていたわけではなかったのですが、ある日勤めていた会社が不景気になり、リストラされてしまいました。
友人は精密機器を扱う工場に勤めており、リストラされた会社では、あまり人間関係や仕事内容が合っていなかったと言っており、更に勤めているときは勤務時間も不規則で、ストレスと疲労がとても溜まっているように伺えました。
そんな友人が、次に選んだ仕事が「農業」だったのです。
友人は農業学校などに進学していたということはなく、ほとんど農業に関しては知識がない状態でのスタートでしたが、独学で勉強をし、近場で畑として使用できる土地を借りて自分なりに試行錯誤して野菜を作っていました。
農業は簡単なものではなく、初めのうちは失敗も多かったようで、前日まで元気だった野菜が、朝畑にいったらすべて駄目になっていたとか、野生の動物が山から下りてきて畑を荒らしてしまう、といった話しもよく聞いていました。
ですが、農業を始めた翌年には立派な畑を作り上げ多種多彩な野菜を育て、近くのスーパーやレストランに採れたての野菜を持ち込み「置いてください」「使ってください」と営業してまわり、結果販売することができ農業としてしっかりと成功しているのです。
そして、私は友人が近くで農業をやっているのを見て「農業というものが、どうゆうものなのか一度経験してみたい」と感じ友人に頼み込み、一日の農業体験をさせてもらったのです。
早朝、農家の朝は早く朝5時くらいに収穫した野菜の配達にまわりました。
配達から戻り、休む暇はありませんでした、畑に肥料や水やり、新しい野菜の種をまき、次の日に出荷する野菜の収穫、収穫した野菜の梱包、他にもやることはたくさんありましたが、知識的にも全部を手伝うことができないまま一日が終わりました。
真夏の一番忙しい時期だったのもあり、本当に汗が枯れるほどの汗を流しながらの農作業で、体力的にもかなりきつかったです。
それでも、大地の恵みともいえる土や野菜に直に触れ、いつも当たり前のように口にしているものをこうやって作っている、作っている人がいるということを学べたことは、私の中で本当にとてもいい経験になりました。
友人は今、休みもなく毎日農作業に追われていますが「朝は早いけど、ストレスもないし楽しいよ」と言っていましたし、以前の会社に勤めていたときと比べて、本当にいい顔するようになりました。
以上が、私の農業についての余談でした。
私が農業のほんの一部ですが、体験をして感じたのが、体力仕事ではあるけど女子が出来ないほどの力仕事という感じはありませんでした。体を動かして汗をかくのが好きな方は、慣れたら楽しいしとても健康的な仕事なのではないかなと感じるほどでした。
積極的で仕事をバリバリとこなす女子が増えている今の時代、農業女子が増えるのが少し分かった気がしました。農業の需要は、何年経ってもありますし、これから先まだまだ農業女子が増えていくのではないでしょうか。
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